福祉の輪づくり運動とは  ~みんなで支えあう仕組みづくり~

 山口県社会福祉協議会では、地域福祉の展開を図り、「誰もが安心して暮らせるまちづくり」を目指して、県下全域で「福祉の輪づくり運動」を推進しています。

例えば、近所にこんな困りごとや心配ごとはありませんか?

  • 日頃の食事の支度や、毎日の買い物、通院で困っている。
  • 日中は家族が仕事や学校でいなくて、一人ぼっちで家に閉じこもっている。
  • 近所に、新聞受けに新聞がたまっていたり、生活している雰囲気が感じられない家がある。
  • 子どもと一緒に遊んだり、子育てのことで相談できる所がない。
  • 家族の介護に追われてストレスがたまったり、健康を害している。

地域で生活していくなかで、様々な困りごとや心配ごとが浮かび上がっています。
しかも、これらは、誰の身近にも十分起こりえるものです。
こうしたことで不安を感じたとき、どのような支えがあったらいいと思いますか?

 「福祉の輪づくり運動」は、県下の社会福祉協議会が中心になって、住民のみなさんやボランティアの参加を得るとともに、保健・医療・福祉関係をはじめとした様々な機関・団体との連携のもとに、地域で浮かび上がっている困りごとや心配ごとを解決するための仕組みづくりを進めていこうというものです。

パンフレット

第6次福祉の輪づくり運動推進県域活動計画(5.7MB)

第6次福祉の輪づくり運動推進県域活動計画(概要版)(4MB)

「福祉の輪づくり運動」推進の仕組み ~支えるための「ネットワーク」づくり~

 「福祉の輪づくり運動」では、困りごとや心配ごとなどがある人に対し、住民のみなさんをはじめ、民生委員・児童委員、小地区福祉員、ボランティアなど、地域で活動している方々が主体になって、大きく分けて2つの活動をすすめます。

日頃からの見守り

  例えば、近所で声をかけたりあいさつをする、訪問して話し相手になる、ちょっと見かけて変わったことがないかどうか確認するなど、日頃から気を配って見守る活動。

ちょっとしたお手伝い

 近所で買い物やゴミ出しを手伝ったり、様々な手続きを手伝う、手紙などを代筆するなど、日常生活でのちょっとしたお手伝いをする
また、同時に介護保険やさまざまな在宅福祉サービスを利用していることもあります。

 これらの活動を個々にすすめるのではなく、同じ人に関わるあらゆる人・機関・組織が協力することで、みんなで助け合い、支え合うことのできる仕組みをつくります。
 このような仕組みを「ネットワーク」と呼んでいます。「ネットワーク」をつくることで、それぞれの持つ力をひとつにあわせて、様々な困りごとや心配ごとを支える大きな力をつくります。

福祉の輪づくり運動が目指すもの ~誰もが安心して暮らせる「福祉のまちづくり」~

 「ネットワーク」は、ひとりひとりの不安ごとに対し、それを支えるために必要なメンバーで個別につくられ、協力して活動を進めます。
 そして、「ネットワーク」を同じ地域の中に次々につくられることで、ある「ネットワーク」ではみんなに支えられていると同時に、別の「ネットワーク」の一員として誰かを支える活動に参加する、といったように、同じ地域に暮らす住民同士でともに助け合い支えあう「つながり」が生まれてきます。


 社会福祉協議会では、地域の困りごとや心配ごとに対し、それを支える「ネットワーク」づくりを積極的にすすめることで、住民同士の「つながり」を網のように広げ、誰もが共に助け合い支えあえる、安心して暮らすことのできる「福祉のまちづくり」をすすめることを目指しています。